「FERRARI 328 GTB 1989」
エンジン
3,185cc V型8気筒 DOHC 32バルブ
最高出力
270PS/7,000rpm
最高トルク
31.0kg/5,500rpm
圧縮比
9.8:1
トランスミッション
5速MT
駆動方式
MR
サスペンション
F/R ダブルウィッシュボーン
ブレーキ
F/R ディスク
全長
4,255mm
全幅
1,730mm
全高
1,128mm
ホイールベース
2,350mm
トレッド
F 1,485mm R 1,465mm
車両重量
1,263kg
最高速度
263km/h
0-100km/h加速
6.4秒
0-400m加速
14.3秒
0-1000m加速
25.7秒
SOLD

FERRARI 328 GTB 19891989年式 328 GTB 
走行距離:43,000km

SOLD売却済み委託車

「フェラーリ 308」シリーズの後継モデルとして1985年にフランクフルト・ショーでデビューしました。
「ピニンファリーナ社」が生み出したオリジナルデザインは先代モデルの「308」シリーズよりも空力性能が図られており格段に向上しているにもかかわらず、優雅さとシャープな雰囲気をしっかりと引き継いでいます。「308」シリーズ同様に「328 GTB」と、そのタルガルーフ版(オープン版)の「328 GTS」の2モデルが用意されており、自然吸気型のV8エンジンを横置きに搭載した2シーターシリーズの最終モデルとなっています。そしてモデル名の「328」は、排気量の3.2リッターと8気筒を示しています。
「フェラーリ 328 GTB」は、「308 GTB」のアップデートバージョンとなります。
「328 GTB」は先代モデルと比べると、ウェッジシェープが緩やかになりシャープなラインを描いたボディシルエットになりました。フロントノーズのデザインに見直しを受けて、やや曲線を帯びたデザインになり、テールも同様なデザイン処理を受け柔らかいフォルムとなりました。
変更を受けた前後パーツには、ロアーパネルと、ボディと同色に塗られたバンパーがあります。同時代の「フェラーリ モンディアル3.2」に施された変更と同じで、ラジエターグリルやフロントのコンビネーションライトのレイアウトが変更されています。変更点を総合すると、すべてのV型8気筒モデルのフロントとリアは、ほぼ統一化されたデザインになっています。
エクステリアでの先代モデルとの変更点は、「308」シリーズでは、リトラクタブルヘッドライトの後方に放熱用のルーバーが備わっていましたが、「328 GTB」では廃止されフロントリッドのラジエター放熱用ルーバーが装備されています。このルーバーは、はじめに「308 クワトロヴァルヴォーレ」で採用され、「328 GTB」の採用に当たっては、一回りサイズが大きくなっています。
さらに、アウタードアハンドルのデザインと位置も変更になりました。
インテリアトリムは全面的にデザインが新しくされました。 シートのデザインとステッチ、ドアパネル、ドアハンドルが新しくなっています。スイッチ類のデザインも現代的なデザインに変更されました。
そしてデザイン全体は、洗練されモダンテイストとなっています。 オプション設定となっていたのは、エアコン、メタリック塗装、革張りダッシュボード、革張りヘッドライニング、リアウィンドーを取り囲むルーフスポイラーをセレクトすることができました。

パワーユニット

V型8気筒エンジンの基本設計は、「308 クワトロヴァルヴォーレ」用ユニットと同じものでした。
「308 GTB」に搭載されているパワーユニットは、型式は「ティーポF 105 CB 000」型です。3,185cc V型8気筒 DOHC 32バルブエンジンで、83mmx73mmのボア・ストロークで、インジェクションシステムは、「ボッシュ製」のKジェトロニック燃料噴射装置で、点火系は「マレリ製」の「MED 806 A電子制御式」が装着されました。これによって圧縮比9.8:1によって最高出力は270PS/7,000rpm、最高トルク31.0kg/5,500rpmを発生させています。
また「308」同様に、このエンジンと組み合わされるのはZF製のオールシンクロの5速トランスミッションで、エンジンのリア下側にセットされています。

「328」シャシー

ヨーロッパ市場向け「328 GTB」は、スチールチューブラー製のシャシーが採用され型式は、「ティーポF 106 MB 100」でした。サスペンションシステムは、フロントとリアともに全輪独立懸架のダブルウィッシュボーンが採用され、コイルスプリングに油圧ダンパーが組み合わされています。
ブレーキシステムは、ディスクブレーキが全輪に備わり、前後にアンチロールバーが装備されました。1988年中盤、「アンチロック・ブレーキシステム(ABS)」がオプション装備されるようになりました。「ABS」を装着するにはネガティブオフセットが必要で、サスペンションのジオメトリーが変更されています。その変更によってネガティブオフセットを収容できるホイールが必要となり、「ABS」の装着有無に関係なくオリジナルのフラットスポークの星形デザインのホイールから凸型デザインのホイールが装着されました。またハンドルも右左のどちらかを選ぶことができました。
「328 GTB」は、4年にわたり生産され、1989年秋に「348 tb」によって生産終了となっています。
シャシーナンバー「58735」から「83017」で生産台数は、1,344台が作られました。